「こんなに便利な道具を使わない人はアホや!」
佐藤:プロダクトデザインとCGということでは、とにかく「こんなに便利な道具を使わない人はアホや!」というくらい役立ちます。
CGが登場する前はまずアイディアスケッチを描き、図面を描き、プレゼンテーション用のレンダリング(完成予想図)を描き、模型を製作といった手順ですすめていて、アイディアを練るよりプレゼンテーション用のスケッチや模型を作る時間に多くの時間を割いていたのですが、今は3次元CGのソフトとパソコンの性能が飛躍的に良くなり、僕は小さなサムネール(簡単な手書きスケッチ)を落書き的に描いた後、すぐに形や質感を3次元CGで検討し、様々な方向から形や質感をリアルに検討し、それで良ければ必要に応じて図面を起こします(これも3次元CGのデータをストレートに利用できる)。
3次元CGでプレゼンテーションできるので模型を作ることは少なくなってきていますが、設備さえあれば3次元CGのデータから直接模型を成形できるところまでパソコンレベルでできるようになってきています。
つまり、単に便利というより本来の「アイディアを練る」といったデザインする時間が多くとれるようになったこと、そしてリアルに(画面やプリンタなどの出力装置によって)デザインを検討できるという意味では、画期的な道具だと考えています。
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