小川 英明
Hideaki OGAWA
3505研究室
◇研究領域:
都市計画
  • 世界都市形成史の復原的研究
  • 市民まちづくりに関する研究
  • 都市空間におけるバリアフリーデザインに関する研究
  • 19世紀アメリカ建築史研究
◇研究テーマ:

「近代スペイン都市図にみる認識歪みに関する研究」(2000)
 人々が現実の都市を認識して心の中に抱いている都市イメージを表すために描かれるイメージマップは、実際の都市形態とは違って歪みをもって描かれること、また歪みに一定の特徴があることが都市地理学において知られています。本研究は、こうした都市イメージの実都市空間との認識歪みが歴史的にも存在し、かつその歪みの特性が時間的・空間的に共通する特性であるかどうかをスペイン都市を対象に検証しています。

「景観行政における景観アドバイザー制度の運用と実態に関する研究 ―岐阜県岐阜市の事例から―」(2000)
 景観条例制定以降積極的な景観行政を推進している岐阜市を対象に、市民参加の景観づくりの主要施策ともなっている景観アドバイザー制度について、その運用実態、特に景観アドバイスの内容とその受容の程度を明らかにし、この制度の特徴と問題点の考察を行っています。

「岡崎市中心市街地における身体障害者利用施設のアクセシビリティに関する調査研究」(2000)
 本研究は、岡崎市中心市街地の身障者利用施設に対するバリアフリー調査を岡崎市障害者自立センターとともに実施し、身障者利用施設の前面道路から建物入口に至るまでの動線上および都市内施設間移動のバリアフリー整備の水準を分析・評価して、今後の身障者の施設利用を促進するアクセシビリティ整備のあり方を提案しています。

「H.H.リチャードソンの都市住宅デザインに関する研究 ―グレスナー邸を中心として―」(2000)
 本研究では、アメリカ19世紀に活躍した建築家リチャードソンが設計した住宅建築の中で、最高傑作の1つと言われているJ.J.グレスナー邸に焦点をあて、彼の都市住宅デザインの特徴を分析しています。あわせてリチャードソンが都市部における住宅に求めたアメリカ独自の住空間の在り方をも考察しています。

◇プロフィール:
愛知産業大学教授。
名古屋工業大学建築学科卒、同大学院修士課程修了、ペンシルヴァニア大学大学院博士課程地域科学科修了。
工学修士、Doctor of Philosphy。一級建築士。
主な研究分野は、世界都市形成史の復原的研究、市民まちづくりに関する研究、都市空間におけるバリアフリーデザインに関する研究、18世紀アメリカ建築史研究。
社会的活動としては、岡崎市都市計画マスタープラン策定委員会、岡崎市住宅マスタープラン市民懇談会、岐阜市都市景観審議会、岐阜市都市景観賞選考委員会、岐阜市岐阜駅周辺(特定地区)整備計画デザイン委員会、岐阜市景観アドバイザーを務めている。